やっぱり旅が好き(大学生

華やかではない大学生が世界を旅する

お願いだから乗せて

9/5、ここはウクライナの激安宿。

 

 

 

 

 

10時位まで寝ていてチェックインの時間が迫ると、荷物をバックパックに詰め込む。

バックパックを背負い、サブバックを持つと相変わらず重く体は沈んだ。

 

 

 

宿の受付に行くと、昨日の愛想のいいお兄さんとバイトの女の子がいた。

 

 

チェックアウトを済ますと、女の子から

「この宿はどうだった」

と聞いてくる。

 

 

僕は自信を持って英語で

 

 

リヴィウに来る前、もしこの宿のことを知っていたら、毎日この宿に泊まったと思います」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と言うと、お兄さんと女の子はニコリと微笑んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

外に出ると

 

 

またもリヴィウは曇っていた。

 

 

 

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ふう、さっき予習しておいて良かったぜ

 

宿の二人に言ったことは、もし宿の感想を聞かれたらどう言うんだろうと考えて、トイレで考えだした英語だ。

 

予習って大事。

 

 

 

 

 

 

特にやることが無いので中心地まで行ってみる。

 

 

今日は一段と寒い。

雨が降り風も冷たい。

街を歩く人は体を気持ち小さくしていた。

 

 

 

 

 

こんな日にはコーヒーに限る。

 

カフェにテイクアウトでコーヒーを買う。

カフェの女性店員は皆美人でちょっと戸惑う。

 

カフェは顔採用、これは世界共通だ。

 

 

 

 

 

 

 

熱々のコーヒーを手にして、ベンチに座る。

 

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昨日買っておいたチョコクッキーを食べながらコーヒーを啜る。

 

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寒さはコーヒーの旨味を増す、と思う。

ここで飲んだコーヒーはいつもよりうまく感じた。

 

 

でもさ

 

 

 

寒い!!

 

 

 

 

カップのコーヒーをすぐに飲み干すと、

また近くのカフェに入る。

 

 

 

 

 

入ったカフェの内装に驚いた。

え、こんな所に入っていいの?

 

 

立ち止まってしまうと、店員さんが大丈夫だよと言うように手招きをする。

バックパッカーですよ?

 

 

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ウクライナはコーヒーが有名らしく、カフェに力を入れている気がする。

 

 

 

 

エスプレッソとおすすめだというチーズケーキを注文してみる。

 

 

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 食べてみると、チーズケーキというより味が薄い豆腐?

最悪な例えで申し訳ないが、それ以外思いつかない。

 

 

 

 

 

雨が止むまで、pcをいじって待つ。

 

昼近くになり、店内は賑やかになってきた。

 

 

 

そろそろでるか。

 

 

 

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外に出るとまだ雨が降っていた。

 

 

雨が強くなってきたので、たまたま見つけた教会の中に入る。

 

 

 

入り口はどこだろうとウロウロしていると、現地の人がここから入れるよと教えてくれた。

 

そういう気遣い、嬉しいです。

 

 

 

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中に入り、雨が弱くなるまで英語の勉強をすることに。

 

 

教会内はとても静かだ。

ここって読書や勉強に適してない?

 

 

周りの人は聖書を読んでいるなか、一人だけ参考書を読み込む。

なんか、変な気分だ。

 

 

 

 

 

 

30分程雨宿りをして、また街歩きをする。

 

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ニューバランスを履きこなしている子って好き。

 

 

 

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昼はプザタハタで。これで最後だ。

最後も美味しかったです。

 

これからまたパン生活を続けるとなると考え深い。

 

レストランで食べるのは旅行だ。

そういうのは大人になってからしたい。

勿論一人旅じゃないやつで。

 

 

 

 

 

 

 

今日のバスは20:45で予約している。

リヴィウからポーランドワルシャワだ。

infobusというやつ。ネットの評判がなかなか出ないので結構不安だった。

 

あとスマホにpdfでチケットを落としたのだが、チケットには印刷してください、と書いてあった。

旅人には印刷ができない。ウクライナでは印刷をする場所はなかった。

 

 

 

ここが不安になってバスターミナルには早く行くことにした。

 

 

 

 

これが後に大問題になる…

 

 

 

 

 

 

バスターミナルまで歩いてみる。

 

 

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アジア圏かな?という町並み。

 

 

 

 

バスターミナルを見つけて、おっ結構キレイじゃんと思うと、

 

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あ、こっちですか、となる。

 

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バスターミナルに着くと、まずチケットカウンターに行き印刷をした方が良いのか?と聞いてみる。

対応したお兄さんが僕と同じように、英語は少しだけ話せるという感じだった。

 

チケットを印刷しなくていいか?と聞くと

 

「no print」

 

と言った。

 

わかった、印刷しなくていいのね。

と何度も確認をした。

 

お兄さんは困ったように大丈夫だよと言った。

ネットにもプリントしなくていいと書いてあったので、やっぱ大丈夫なんだと安心した。

 

そして上に上がり、4時間ほど時間が有ったのでpcで凪のあすからを見て時間を潰した。

 

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全然読めない

 

 

 

 

 

 

バスが来た。

どこが停留所かわからないので不安だったが、ちゃんとワルシャワ行きを見つけた。

 

 

 

 

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お客さんがバスに乗り込む。

a4のチケットを太ったおっさん運転手に渡していた。

 

え、なんでみんな持ってんの?

汗が出てきた。

 

遂に僕の順番だ。

 

運転手にスマホを見せる。

 

なんか言ってる。

何を言っているかわからないが「~~~~ニェー~~~」

二ェーというのは聞こえた。

 

にェーって聞いたことあるぞ、Noって意味か。

 

 

まじかよ!

 

 

運転手は、どっかいけと手をふった。

 

 

「違うんだ、チケットカウンターのお兄さんが印刷しなくていったんだ!!」

 

と焦って英語で説明をするが、おっさん運転手は英語ができなかったので通じなかった。

おっさんはおそらく、チケットを印刷してくださいという文字を指して、僕にポーランド語で言ってくる。

 

 

 

 

 

ここから討論が始まる。

 

 

 

運「~~~~~~~~~!!、~~~~~~~~~~~!」

僕「なに言ってるか分からん!、スマホにチケットあるから見て!!」

 

運「~~~~~!、~~~~~~~~~~~~~~~!」

僕「いやだからポーランド語分からんから!、11ユーロも払ったんだから乗せてよ!!」

 

運「~~~~!~~~~~~!」

僕「4時間もあんな所で待ったんだ!、乗せてくれ!!」

 

 

とヒートアップする。

ちなみに運転手はポーランド語で僕は日本語だ。

何も通じていないはずなのに、噛み合っている気がした。

完全にタメ口だが、通じてないので大丈夫だ。

 

 

 

ここで、英語ができる若者(20歳位男の子)がやってくる。

彼が僕の英語を通訳してくれる。

 

 

「チケット印刷しないとだめだってさ、インフォメーションに行ってくれば?」

「分かった!!」

 

僕はインフォまで走る。

 

後ろから「fast!、fast!、fast!」と聞こえた。

 

 

 

 

インフォまで来たら行列ができていた。

腕時計を見たら出発まで3分。

諦めて、急いでバスまで戻る。

 

 

 

 

 

「やっぱ無理だよ、乗せて!!」

 

 

そしたら運転手は僕のビザにシェンゲン協定スタンプが無いことを指摘してきた。

 

それは僕もなんでだろうと思っていた。

EUのベルギーに入国した時、スタンプは押してもらえなかった。

 

もうダメだ。

 

と思っていたら、若者が必死に抗議してくれた。

 

 

やり取りを聞いていたら、急に静かになる。

 

「NO??」

 

と若者に聞いてみる。

 

「いや大丈夫だって」

 

 

 

まじで!?

 

 

 

後ろでは運転手が荷物置きを開けていた。

 

 

 

 

 

「Thank you so much!!!!」

 

と何度もお礼を言い若者に感謝する。

無理やり手を取り、握手をする。

 

 

 

 

 

 

無事に二人でバスに乗り込む。

 

 

予約していた席を見つけ、廊下側の席のおばさんにsorryと言い、立ってもらう。

もうゆっくりしてたのにと不満そうに立った。

窓際の席に座る。

 

 

 

あの若者がいなかったら確実に乗れてなかった。

本当に感謝だ。

別に11ユーロは捨てても良かった。

でも快適とは言えないバスターミナルで4時間待ったことは捨てることはできなかった。

 

まあチケット印刷しないやつ(僕)が悪いんだけどね。

チケットカウンターのお兄さんも英語が苦手だったので、間違って伝えたのだろう。それか間違えて理解したか。

 

 

確実に言えることは、

 

 

 

もうinfobusは絶対に乗らない

 

 

 

 

 

 

 

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これから国境がある。入国審査だ。

 

運転手に言われた

シェンゲン協定スタンプが無い」

 

という言葉に心配でいっぱいだった。

 

 

 

もしもこのことでポーランド入国に手こずったら、バスに置いていかれることは十分に考えられる。

国境近くではどこで野宿するかとずっと考えていた。

夜なのに一睡もできなかった。

 

 

 

 

国境について、入国審査が始まる。

 

 

乗客はバスから降りて、ゲートまで向かう。

 

入国審査では、みな手こずっていた。

何度も言葉でやり取りをして時間がかかっていた。

 

 

 

 

遂に僕の番だ。

 

パスポートを渡す。

シェンゲン協定スタンプについて追求されたら終わりだ。

 

 

パスポートをパラパラする。

 

 

バンッ!

入国のスタンプが押される。

 

「はい、いいよ」

 

 

それだけ?

 

 

 

 

 

 

最後の関門は金属探知機だ。

 

パスポートや財布、ベルトをかごに置いて小走りで通る。

 

何も鳴らなかった。

 

 

 

よっっしゃ!!

 

と小さく両手でガッツポーズをする。

 

 

 

そしたら近くにいた女性保安官が、僕の行動がおかしかったのか、何かを言ってグッ!と親指を立ててくれた。

 

 

 

 

その親指は、僕をポーランドに迎えてくれたような気がした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ポーランドに入国した僕を見て、運転手はびっくりしていた。

ほら見ろ、この野郎。

 

 

 

 

 

 

 

バスに戻り、精神的に疲れた僕は直ぐに眠りについた。

 

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 長くなりました。

パスポート関係で先人の日本人方に本当に感謝です。

 日本人だからスムーズに入国できていると感じる時が何度も有りました。

 

あと、チケットは印刷しておきましょう(いや、しないの僕だけか)

 

 

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