クルシュー砂州と僕
9/15、ここはリトアニア、クライペダの割高なホステルの中。
9時に起床する。同室のみんなはまだ眠っているようだ。
みんなと言っても7人のドイツ人仲良しグループ。昨日は結構肩の狭い思いをした。
お互い別に仲良くするという空気でもなかったので、気を遣ってしまった。
みんなが起きる前に出発するか。
顔を洗い、歯を磨き、サブバックを持って玄関の扉を開ける。
サブバックのみを背負い観光をする。
意外にサブバックのみで観光したことは少ない。宿を取らないせいか、バックパックとサブバックを背負いながら観光をしていた。
大きなバックパックを背負いながら観光することにプライドを覚えていた。
お前ら宿取るのかよ~荷物背負えよ~、みたいな。
どうでもいいことでも続ければプライドが芽生え始める。
傍から見ると滑稽なまである気がするが。
でも今回は楽に観光するか!!
ハーフティンバーの家が数件あった。作りが雑でないか?
夜見たら怖そう。
こういうのが街にあるのは憧れる。
数十分歩いているとフェリー乗り場まで着いた。
世界遺産だけに、船乗り場は綺麗に整備されていてwifiも飛んでいた。
路面にある自動チケット販売でフェリーのチケットを買う。
料金は100円程。
フェリーと言っても、5分位しか乗らない。
突然の大雨。
フェリーに乗り込む。
フェリーには自転車を持ち込む人が居た。
フェリーから降りて、よくわからないのでみんなが向かう方向へと歩いた。
森林に入っていく。
クルシュー砂州に着いた。
天気悪いなー
これで晴れていたら水平線が見えただろう。
曇りの上に、海はしけていて風も強い。
ここが世界遺産なのかー。
クルシュー砂州を説明すると、この砂州は全長98kmでリトアニアとロシア領をまたがっている。歴史の多い背景から世界遺産に登録されたようだ。
画像検索すると凄い綺麗なんだ。
でも今は曇ってる―。
この砂州の中間にはニダというきれいな街がある。
別荘を建てる人も多いそうだ。
ここからはバスで行けるが、曇ってるから行かないとしよう。
せっかくなので岸沿いに歩いて行く。
風強い
もう飽きたかな。
帰ろう。
砂州から戻ろうと丘を登っていく。
ちょうどいい感じに目の前は砂州で、後ろは森林になっている。
…あれ?これ叫んでみても誰にも気づかれないんじゃね?
ここ数日の鬱憤を晴らすか。
「なんで同室ドイツ人の中に入れるんだよーー!!」
「あんなに勉強したのに英語話せないんだーーー!!」
「日本早く帰りたいぞーーーー!!」
「リトアニア雨ばっかりだーーー!!!」
「この国より良い国沢山見つけてやるわーーーー!!!」
はあ、スッキリした。
大声を出すなんて全然しないな。
バイト先で声小さいって怒られてるくらいなんだから。
スッキリとした気持でフェリーに乗るため森林内を歩いて行く。
フェルー乗り場に着いて、次のフェリーが来るまで待つ。
さっきはやばかったな。
森林内が思いの外広くで本気で迷った。
地図もないし、人も居ない。
ちょっと涙目になると、iphoneのコンパスを思い出した。
コンパスで南に向けて歩いていると無事フェリー乗り場まで着いた。
コンパスに救われるとは思わなかった。
昔の人かよ。
ありがとう、コンパス。
午後の便には沢山の観光客が乗っていた。
どこでもだと思うけど、観光は午前がオススメ。
クライペダの街に戻る。
ここで友達の誕生日プレゼントを買ったり
昨日と同じカフェに行ったり
いい場所が有ったので英語の音読をしたりした。
コンバース大好き。ヨーロッパ横断で毎日履いてたので色あせが凄い。
今日はもう帰ろうか。
17時位だったが、ホステルに戻る。
昨日と同じホステルに戻り、ドアのロックキーに教えてもらった数字を打ち込む。
するとドアは開かなかった。
おい!!
またかよ。
ピンポンを押しても誰も来ない。
窓から見ても同室のドイツ人達もいないようだ。
このホステルに2日連続で締め出された。
もー勘弁してよ。
この状況では笑うことしかできなかった。
また玄関先で体育座りで宿主を待った。
30分位するとバイトの女の子がやってきた。
どうやらドアの解除番号は変更されていたようだ。
古いの教えるなよー。
その女の子がまた謝ってくれたから良いけどさ。
部屋に入るとドイツ人達はチェックアウトをしていた。
やったー!一人部屋だ!ビール飲むぞ―!
ビールを飲みながら、ネットで弱虫ペダルの手嶋さんの回を見た。
明日はどうしようか。
ベットの上で考えていると、自然に目は閉じていった。
こうして僕の世界遺産カウンターは更新されました。
今まで何箇所行ったことがあるかな。
2,3箇所くらい?
海外だと友達と行ったマカオに沢山あった。
そういえばこのヨーロッパ横断で結構見てきたな。
たくさん見てるじゃん!
なかなかできない貴重な体験をさせて頂いています。