リトアニアと日本人
9/12、ここはリトアニア・シャウレイの公園の遊具の上。
昨日の夜
1時間以上探して見つけた上のベンチで寝ていたのだが、深夜に雨が降ってきたので近くにあった遊具の上で眠った。
こんな所で眠ったのだ、信じられるかい?
目が覚めてiphoneを確認したら朝6時。まだ辺りは暗かった。
起きて気がついたのが、まず足がビチョビチョだった。
この遊具には屋根がついているが、サイズが小さくて足だけは雨から守ることはできなかった。横からの雨は傘を盾にして防いだが、全身は防ぎきれなかった。
寝袋の半分がびしょびしょなんだけど…災難だ。
次に上半身が痛い。これは床が丸太が連なってできていたので、凸凹をもろに食らった。マットを敷いていたが関係ないらしい。
何だよ…全身やられてんじゃんか…
まだ外は暗く行動する気も起きないし、雨が降っていたので参考書は出したくない。体育座りで明るくなるのを待った。
1時間もすると
辺りは明るくなってきた。
そこで僕は横に顔を向けると、とんでもないものを見つけた。
でんっっっっ!!!!
ええええっぇぇえぇ~~~ー!!!
なんだこの家みたいな遊具は!?!
この遊具はすぐ横にあった。
僕が全身を痛めている間こいつは隣に居座っていた。
こっちで寝れば快眠できたんじゃね…?
屋根も十分に大きいし床も平らだ。
これがマイホームか~、なんて言って一人でニヤつきながら眠れただろう。
くっそー運悪いな。
まあ切り替えて動くか。
寝れた寝袋を畳み袋に入れる。
寝袋はどこかで乾かせばいいか。
雨が止んだのでシャウレイのバス停まで戻る。
カルガモが鳴いていて朝を感じられる。
シャウレイの街をwifiのために歩き回ったのだが、1軒も見つけることができなかった。観光客は少なくないはずなのにチェーン店がほぼ無い街だった。観光客の環境は整っていない。
バス停まで戻り、hesburgerというフィンランド資本のハンバーガーショップで時間を潰しバスを待った。
出発10分前になったので、ベンチに座って待っていた。
すると30歳位の男の日本人が隣りに座った。
え、これって話しかけていいの?
でもどうやって話しかけよう。
こんにちは~とか、十字架の丘ってここのバス停ですよねとか?
未だに海外で日本人を見つけた時の反応の仕方がわからない。
日本人とすれ違ったときの反応の仕方、誰か本音で書いてくれないかな。
いろいろ考えているとバスが来た。
隣りに座っていた日本人男性がバスに乗り込んだので、真似してお金を払い席に座った。
十字架の丘までは地元の人が使うローカルバスで行く。
乗客は6人で半分はリトアニア人、もう半分は日本人だった。
なんだこの日本人率の高さは。
日本人は世界のどこにでもいる、という言葉を思い出した。
20分程バスに揺られると
バスの運転手が、ドマンタイ!!と叫んだ。
運転手が僕達の目的地を教えてくれた。ありがとう。
バスが停まり、当然日本人だけが降りる。
ここから15分程歩く。
十字架の丘までの道を歩いていると、
「結構遠いですね」
とさっきベンチの隣りに座っていた日本人の方が話しかけてくれた。
「いやー思ったより遠いですね笑」
やべ、久しぶりに日本語で会話した。
お互いの事を話しながら足を緩めながら会話をする。
「僕は大学生ですよ」
「そうなんだ、俺は今会社員で旅行始まったばっかりだわ。これから北欧メインで旅する予定かな」
「え!?会社員でも長期で旅行できるんですか?」
「案外できるよ、会社員は長期で休みが取れないイメージがあるけど、あながち無理とも言えないと思うな」
これから2週間程で北欧をメインで周遊するそうだ。
僕の野宿エピソードやお互いの事を話していると、十字架の丘に着いた。
「じゃあ俺は次のバスに乗りたいから急ぐね」
「次って、あまり時間なくないですか?」
「ぴゅーとみて、ピューと帰るよ」
「もったいなくないですかそれ笑、それじゃあ北欧旅行楽しんでください!」
ここで別れた。色々な情報をもらったので出会いに感謝だ。
一人になったのでゆっくりと見て回る。
お土産屋もある。ここで十字架を買って立てることもできる。
実際に目にすると、ほーんすげえなという感想で終わるのだが、なにより写真写りが良い。インスタ映しますな。
1時間以上見ていた。
観光客が増えてきたので街に戻ることに。
ここに観光客がたくさん来ていた。平日なのに大型バスが四台停まっていて、一台出たらまた一台来る。常に新しい観光客が来ていた。
きっとこれからシャウレイの街も繁栄していくだろう。
その時はwifi増やしてね。
晴れていたので気分が良くなり、バス停まで歌いながら戻った。
曲は猿岩石の白い雲のように。
歌いながら気づいたのだが今の自分にピッタリの歌詞だった。
一時間一本のバスに無事に乗り込み、シャウレイまで戻る。
昼を食べていなかったので近くの公園まで出てパンを食べた。
いつもはパンの後プラムを食べていたのだが旬の時期は過ぎている。
なので代わりにトマトを買って食べてみた。
100円6つ入っている。
うん、トマトうまいな。
雨が降ってきたので列車駅まで戻る。
途中大柄のホームレスに金くれと絡まれてたが、明るく日本語で対応していたらホームレスは笑顔で僕に手を振り何処かに行った。なんで仲良くなってんだ。
ホームレスに絡まれたら無視をせず明るく日本語で話しましょう。
そちらの方が安全です。
通じないので何を言っても構いません。
「え、ビール飲む金欲しいの?いやーおれもさ旅人だから金ないんだわ。そういう時は働こうぜ!働いた後のビールの方が旨いよ。」
なんて日本語で言ってました。通じてないけど。
首都ビリニュスに戻るために駅まで歩いた。
ビリニュスのホステルを二日間予約していた。
hesburgerでまた休憩、確か300円もしない。
再びこの駅に戻ってきた。
急いでホステルまで歩く。
途中、車で跳ねた雨水で、顔以下がずぶ濡れになるドラマのようなアクシデントが起こるが気にせず早足で歩いた。
ついたホステルは清潔感が有りドミトリーでもとても広く開放的なところだった。
料金は800円程。先進国だったら3000円でも払えると思う。
そこで一人の日本人学生と出会う。
イギリスの大学に通っている2個上のかずまさん。
色々話していたら飲みに行くことに。
ただ街を歩いてもまだ22時なのに店はほぼ閉まっていた。
スーパーで酒を買って飲もう、となったが21時を過ぎると酒は買えないらしい。
結局その日はお開きに。
残念ですねとか言いながら、内心めちゃ悔しかった。
だって複数でビール飲む機会が無いから!!
ああ、飲みたかったな~。
ホステルに戻り雨の音を聞きながら眠りについた。
「イギリスも行きました!全部野宿でした笑」
「え!まじ!?どこで野宿したの?」
「テムズ川沿いの公園で、あっここです」
「本当に!?ここ危ないところだよ、この公園で友達が黒人に脅されて金取られたんだよ」
「…まじっすか」
いやー無知は恐ろしい。ロンドンで野宿なんて危険すぎるって言ってました。
かずまさんとも沢山話しました。
でも記事が長くなったので凄い端折ります。
ポチッとお願いします!