冷や汗のカウナス
9/11、ここはリトアニアの首都、ビリニュスの安いホステル。
朝7時に起きた。
2段ベッドの上から
周りを見ていると、みなまだ眠っていた。
うるさくするのもあれだしまだ動かなくていいかー、とベットの上でスマホをいじる。久しぶりのベッドだ。ゆっくりしよう。
8時になっても誰一人起きなかった。
ラウンジに行き、朝ごはんを食べる。
朝ごはんと言っても、食パンにサラミを挟んだもの。
多分10円くらいで作れる。
それから昨日スーパーで買っておいたチョコクッキーとコーヒーを飲む。
このホステルには自販機があり、外に出なくても温かいコーヒーが飲めるのだ。
クッキーは1ユーロで味も美味しいものであったが(海外のお菓子はハズレが多いので一口目はドキドキするのだ)、コーヒーはシュガー入りだった。
最近カフェオレは好きになったが、微糖はすきになれない。
シュガーだけって中途半端過ぎる。
邪道なコーヒーを飲み干すと、紙コップをクシャリと丸めゴミ箱に放る。
そして部屋に戻ると、チェックアウトの準備をする。
今日はカウナスに行く。
リトアニアではまた雨が降っていた
泊まっていた5ユーロホステルは駅から徒歩3分だ。
とても便利な位置にある。
駅に入り窓口でチケットを購入した。カウナスまで5.6ユーロ。
チケット販売員のおばさんは愛想が良く、朝から良い気分にさせてくれた。
どこでも笑顔は大事。
国際学生証作ったのに使う機会が無い…ここはリトアニア人のものしか割引が効かなかった
列車が来るまでぼーっとしていると、電光掲示板にミンスク行きが表示されていた。
ここからベラルーシ行けるのか。
ベラルーシに行きたいのだが、ビザ発行がめんどくさい。
複数のブログを見てみても毎回情報が異なるのだ。
ということはいつも条件が違うということ。
第一に天気がずっと悪い。
ベラルーシも1週間程雨の予報だ。
そのことが僕のベラルーシ行きを妨げていた。
列車が来たのでチケットを片手に乗り込んだ。
この列車はとてもキレイで快適だった。
まずコーヒーの自販機がある。wifiと電源もある。
トイレも広くてキレイ。
さらに人が少ない。
そして安い。
直ぐに好きになった。
リトアニアの街は壊れているところが沢山あるが、列車はeuが金を出したらしい。
カウナスに着くと
同時に大粒の雨が降ってきた。
カウナスはリトアニアの第二の首都だ。
ここに来た目的は杉原記念館に訪れることだ。
とりあえず傘をさしながら中心地まで歩く。
この街にはアートが沢山ある
こういう風景を見るとつい日本だったら…なんて考えてしまう。
ベロカフェ(wifiなし)で休憩しながら
この街は大学生の街らしい。大学生がたくさんいた。
レストランやバーがあったが、これと言って見るものは無かった。
広場に出たので、教会前のベンチでまたもパンとサラミを食べる。
昼ごはんを食べ終え、また適当に歩いてみる。
そして大きな公園に出た。
この大きな公園は綺麗に整備されていた。
野宿はできなそうだ。
ゆっくりと緑を感じながら公園を一周した。
休憩していると、歳の違う男二人に話しかけられた。
アメリカ人の彼らも旅人で、今回は旅行でここに来たそうだ。
50歳位と20歳位の二人で、どんな関係か聞いたらクリスチャン・スクール?の友達だと言う。
色々質問される。
質問されるが単語で答えるときが多くて、なかなか質問を返すことができなかった。
自分はこういうやつで、色々な国を旅してきて、こんなことが有ったんだ!!
なんて言いたい。でもできなかった。
英語ができないから。
会話の途中から汗をかいていた。
いつもだったら適当英語で乗り切るのたが、ヨーロッパに来て英語ができなくて後悔する場面が多く自信を失っていた。
それでも好意的に質問してくれる二人。
途中でお祈りをしてくれた。
言われた通り両手を出すと、両手をかざされお祈り。
You are not alone. God is always with you.(多分こんなかんじ
え、なにこれ!?宗教の勧誘?!!
と思ったが、本気でお祈りをしてくれた。
「記念に写真撮って良いですか?」
「ああ、勿論!」
「はい、チーズ」
パシャッ
ナイス笑顔!!
二人とハグをして別れた。
あー英語できたら、もっと仲良くなれたのに。
そしたらアメリカ横断の時、家に泊めてもらえたかもしれない笑
なかなか杉原記念館が見つからないのでレストランから流れるのwifiで調べてみると、駅チカにあるそうだ。
なんでこんなに歩いたんだよ…とも思ったが、事前に道を調べて行っていたらあの二人との出会いはなかった。
本当出会いは偶然だ。
急な階段を登っていくと、杉原記念館に着いた。
中に入ると、受付のお兄さんとリトアニア人のおばあちゃん二人がおしゃべりしていた。
canonの大きな一眼を持ったおばあちゃんに、あなたに日本人?写真とっても良いかしら?と言われたので、笑顔でピースをした。
映像を見て館内を見回った。
7月からたった2ヶ月間でここまで日本人のメッセージの書き込みがある。今日だけでも5人の日本人が来たそうだ。
ビデオを見た後、展示物を見る。
杉原さんが実際に使っていた机の前に立ち、姿勢を正して一礼した。
外に出ると
雲の間から光が差し込んでいた。
心も晴れていた気がする。
バスターミナルまで歩いた。
ここのバスターミナルはとてもキレイでだった。
あーここでホームレスしてえええーー
なんて冗談を思いながら、隣接されたスーパーで安い菓子パンを買いチケット売り場へ。
タッチパネルの販売機で少し高いシャウレイまでのチケットを購入した。
3時間ほどバスに揺られて
シャウレイに着いた。
外は暗くなっていた。
野宿スポットを探しに歩いた。
野宿できそうな場所がない。
あのさ…
めっちゃ怖いんだけど!!
シャウレイはリトアニア人公認の危ない街らしい。
そこに22時に着いて、真っ暗のなか野宿スポットを探すと言うアホさには自分でも驚いた。
おれぼうけんしてるわーと言い、真顔で自分を励ます。
湖周りの公園までやってきた。
1時間以上歩き回って、ちょうどいいベンチを見つけた。
今夜はここで寝よう。
歯を磨いて、ベンチに寝袋を敷いて眠りに着いた。
雨が降ってきた、スマホを見るとまだ1時。
リトアニアって深夜に雨降るよね?なに?嫌がらせ?
夜なので移動はできない。
すぐ近くの遊具の上で寝ることにした。
横から雨が入ってくるので、傘を盾にして防ぐ。
ホームレスがよくやっている技だ。
マットを敷いているのに、下が丸太で体が痛かった。
一日中歩いていたせいか、変な場所でもすぐに眠れた。
ここ最近寒い日が続きますね。
少し気分も暗いです。
甘ったるいコーヒーを飲みながら自宅で更新。
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