ベロカフェの恩恵
ポツポツポツ……
ん、嫌な音がするぞ?
雨の音で目を覚ました。
それは大雨ではない、小雨だ。
まじか…
野宿野郎にとって雨は大敵だ。
起き上がって寝袋を触ってみたら、しっとりとしていた。
幸い沢山の葉が、頭上に有ったのでびっしょりとはしていなかった。
寝袋が濡れるとテンション下がる…
寝袋内にあるiphoneで時刻を確認すると、丁度朝の4時だった。
外はまだ暗い。
メガネを装着して、寝ぼけた目で寝袋を乾かすためにマックに向かう。
マックの中はクラブ帰りの若者が溢れていた。
何も注文せずに、カウンターの背の高い席2つに寝袋を掛けて、その隣の席で座りながら眠った。
「ごめんね、クローズなんだ」
黒人の警備員に肩をゆすられ起こされた。
いや注文せずに1時間もいてごめんなさい。
直ぐに店を出た。
外は少しずつ青さを取り戻してきていた。
適当に歩いて見つけた石段の上に座り、英語の音読をする。
明るくなってきたので、もう一つのマックに向かってみる。
もうスマホとpcの充電の残りは少なくなっていた。
そろそろ充電しないとまずい。
坂多いな、疲れた
あ、マックが見えてきた!
うれしくて泣きそう
コーヒーとパンケーキを注文する。
充電を探してみたら無い。
なぜかwifiもない。
なんだよここ…
存在意義あるのか…
もう寝てやろう。
うつ伏せでふて寝をした。
10分で店員に起こされた。
もう来ないわ!
キレながら店を出る。
あー眠い。
野宿が続くと睡眠不足からかイライラしやすくなります。
野宿する皆さん気をつけましょう。(誰がするんだろう
駅のwifiで宿を探す。
今日は土曜日なので、宿は最低でも3000円した。
また野宿かあ。
夜明けの門、名前がかっこいい
適当に歩いてみる。
今日は特に予定もない。
カフェはどこかな~
と言ってもまだ7時なのでどこも開いていない。
一店舗だけ見つけた。
VERO CAFEだ。
コーヒーとカヌレを頼む。
初めて食べるカヌレは美味しかった。
てか、一つだけで頼むものじゃないのかな?
ここには電源、wifiもトイレもあった。
おまけに店員さんの愛想もいい。
お気に入りの店になった。
2時間程で出る。
もう少し長居したかったのだが、気を使って店を出た。
「カフェ 滞在時間」で検索したし。
バッグをワイヤーでくくり、スーパーの中に入る。
スーパーにバックパックで行くと目立つからさ。
この2,3mワイヤーのロックがこの旅で大活躍。
野宿旅をするひとは必需品かもしれません。
菓子パンと野菜を買って、昨日の広場のベンチで食べる。
パンを食べていると
ドイツ人の旅人が話しかけてきた。
会話を3往復すると、ハバナイスデイ!と言い去ってしまった。
もっと話したかったな。
そのベンチにマットを敷いて、顔を腕で隠し2時間ほど眠った。
肩を揺すられ起こされた。
知らない男はソーリーソーリーと言って何処かに行った。
人間違えか。でもそんなことある?
また適当に歩いた。
見つけた朝とは違うvero cafeに入った。
ここの店員も愛想が良かった。
ここでは、ウクライナの記事を3本も書いた。
コーヒーをおかわりしながら。
外に出ると
辺りは暗くなっていた。
途中で既製品の野菜を2つも買い、いつもの広場に戻って食べた。
ここの広場はお気に入りだ。
食べ終わると23時まで英語の音読をした。
wifi無いから暇なの。
公園に戻り、昨日と同じベンチに寝袋を敷いた。
時たま通る人の足音にビビりながら。
これからバイトの面接です。
早くこの旅のお金を返済しなければっ!
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